
牛タンの名店、根岸の舌焼亭に行ってきました。
昔、テレビでこぶ平さんが、我が家の行きつけです。
なんて言っていたのを思い出し、ネットで調べて行きました。
場所が鶯谷から徒歩8分等とあったので、あんな所に店があったのかなぁ?
なんて心配したのですが、いえいえ、やはり下町は奥が深かったです。
鶯谷の駅近くから出ている金杉通りをまっすぐ行って、5,6分歩いたら、左に曲がります。
通りの名を「柳通り」なんて言うんですが、この通りがすごかった!
道の両脇に名前どおりの柳が並んでいるのですが、その風情がまさに戦前の下町の風景です。
吉原近くの飲み屋街はこんな感じだったのだろうな、と思わせるものがあります。
まさに、タイムマシーン通り。これを見るだけでも行く価値があります。
さて、その柳通りを少し行くと、舌焼亭があります。
下町の気難しい親父の店かと思ったら、話し好きの人の良い親父さんで安心しました。
タンセット、2500円を頼んだのですが、
酢の物、タンスープ、キャベツ、タンステーキが付いて2500円のお値打ち品でした。

タンステーキは、タンがとても柔らかく、最近の感心しない都心のタン専門店のものよりは、ずっとおいしかったです。
実は、今日の話ここからが本番なのですが、
この店のタン焼きは、東京で有名な仙台風のタン焼きではありません。
九州の博多流のタン焼きなんです。
博多流のタン焼きって、巷にあるタン焼きとまったくレベルと言うか次元が違うもので、
肉を徹底的に熟成させて、うまみを出している所に大きな特徴があります。
舌焼亭の親父さんの店も、その流派なんですね。
そこで、聞いたのが私にとって衝撃の話なんですが、舌焼亭の親父さんは、私が世界一だと思っている博多の牛タン屋さんの兄弟弟子だったんです。
そもそもは、30年位前の博多にたんや又兵衛と言うお店があって、そこの親父さんが一代で上に書いたような肉を徹底的に熟成させるタン焼きの手法を生み出し、それをたまたま出張でお店を訪れた舌焼亭の親父さんが食べて感動して、弟子入りしたと言うストーリーです。
同様な感じで、弟子入りした人の中に、博多の朴伝、横浜のたん右衛門さんがあるそうです。
私は、博多の朴伝さんに何度か行ったことがあるのですが、1本3000円と言うタンの値段には参りますが、たしかにその値段に見合う味、パワーにいつも痺れていました。
正直、BSEのせいで、かつてのほどのパワーを感じられませんが、昔の黒毛和牛さえ手に入れば、上の3店は、無敵のタン焼き屋さんだと思います。
私が死ぬ前に食べたい10品のうちの1皿に確実に入る絶品です。
ホント、お勧めです。